水戸貴之法律事務所

相続問題は解決した後も親族関係が続きます

　相続問題は親兄弟などの身内を相手方とするため、依頼者の精神的な負担が小さくありません。また、親族の縁を切ってもご自身の有利な条件で決着を図りたいと考える「割り切った方」は別として、基本的には解決後も親族関係は続きます。そのため、私は、代理人として活動するに当たり、事件の終了後も見据えた解決方法を探り、できる限り依頼者の精神的な負担を軽減したいと考えています。

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【対応分野】水戸貴之法律事務所

不動産の価値を見直し、受取額を上積みしました

　母親を亡くした方の相続問題を引き受けたことがあります。母親はその方のお兄さんに「財産の全てを継がせる」という内容の公正証書遺言を残していました。遺言の有効性を問うのは難しいと判断したため、遺留分の侵害について主張しました。

相手方は、相続対象の不動産の価値を低く見積り、依頼者の遺留分が侵害された額は低いと主張しましたが、不動産を再評価して適切な額に算定し、当初の想定額を上回る400万円を受け取ることができました。

相続争いの相手方に話し合いを拒絶されたケースで、解決を手繰り寄せました

　ご両親が亡くなり、兄弟が相続人となったものの、相手方は遺産分割の話し合いを拒み、連絡不通となった方の依頼を引き受けました。受任後、相手方の自宅に手紙を送るなど連絡を試みましたが一切反応はありませんでした。そこで、ご両親の財産調査を行い、家庭裁判所に審判の申し立てを行いました。相手方は裁判所からの連絡にも応じなかったため、裁判所はこちらの主張や証拠に基づいて判断しましたが、財産調査において依頼者に有利な事情が発見されたことから、当初考えていたより有利な内容での遺産分割が認められました。

依頼者の希望を最優先にします

　弁護士は、依頼者の代理人である立場と、法律の専門家としての第三者的な立場という２つの顔を持ちます。どちらに重きを置くかは弁護士によって異なりますが、私は基本期には、前者を優先したいと考えています。後者を重視し過ぎると、どうしても相手方の立場にも配慮し、結局どちらの味方なのか分からなくなってしまいます。私は依頼者の希望を最優先にすることを忘れず、依頼者の正当な権利の確保に努めます。

独力で対応すると、不利な結果を招く危険性があります

　近年は相続問題に関しても、インターネットで簡単に情報が得られるようになり、弁護士を頼まずにお一人で対応する方も見受けられるようになってきました。しかし、ネット情報は全てが正しい訳ではありません。しかも、状況は事案によって異なりますし、対応も臨機応変に変えなければなりません。専門家でなければ、何が正しいのかの判断は難しいでしょう。専門的な知識が乏しいまま、画一的なネット情報を頼りに単独で乗り切ろうとすると、深手を負う危険性があります。相手方に弁護士が付いていたらなおさらです。交渉の主導権を握られ、不利な状況に追い込まれる可能性を否定できません。私は、法律と交渉の専門家です。相手方と対等以上に渡り合い、状況に応じて最適な解決を引き寄せます。

「じっくりとお話に耳を傾けること」が信頼関係構築の基本だと考えています

　法的な争いを抱えた方なら誰しも、その中身を理路整然と人に説明するのは難しいでしょう。相談相手が弁護士となればなおさらです。私は、ご相談を受けたらまず、「お話をじっくりとうかがう」ことを心掛けています。弁護士の立場から見れば正直、法的解決につながる要素だけを聞いたら、結果の見通しはおおよそつきます。極端な話、解決に必要なことだけを聞けばそれで足りると言えなくもありません。ですが、私は、たとえご相談の方のお話がまとまらず、横道にそれても、遮ぎったり、「交通整理」したりせず、徹底的に耳を傾けます。ご自身の思いをご自身のペースで話してください。一見、脈絡のないお話の中に、解決の糸口が隠れていることはしばしばあります。悩みを人に話すことによって、気分が晴れることもあるでしょう。第一、落ち着いてお話をうかがう私の姿勢が、ご相談の方から信頼感を得られる始めの一歩だと考えています。依頼者さまと弁護士の信頼関係を抜きにして、良い解決にたどり着くことはありません。そのためには依頼者さまとの良好なコミュニケーションが欠かせないことを肝に命じて取り組んでいます。

ご相談は早いに越したことがありません

　相続問題を抱えたら、遠慮なく私にご相談ください。ご相談が早いほど、私の初動が早まります。打つ手の選択肢が増え、アドバイスの幅も広がり、勝訴的解決の可能性が高まるでしょう。避けたいのは、手遅れになってからご相談を頂くことです。結果がほぼ固まった段階でご依頼を受けても、そこからひっくり返すのは至難の技です。
　相談だけでも結構です。「相談イコール受任」とはなりませんので、ご安心ください。「既にほかの弁護士からアドバイスを受けているのだが、それが的確かどうかを聞きたい」というセカンドオピニオン的なご利用でも構いません。

「他士業」の方の協力も得て、総体的な解決を図ります

　相続問題は法律問題に限らず、相続対象の財産の評価や税務関係、各種行政手続きなど課題は多岐にわたります。私は、税理士や不動産鑑定士、司法書士ら「他士業」の専門家と協力関係を築いていますので、それぞれの専門分野はその道のプロから意見を仰ぎ、トータルに解決できるよう対応します。「相談窓口」を一本化する「ワンストップ」にも努め、「たらい回し」にならないようにします。

相続問題のあらゆるお悩みに対応します

　相続問題は誰にでも起こり得ます。「相続手続きをしないまま長期間放置している」「相続手続きをしたいが、ほかの相続人とどう連絡を取ったらいいのか分からない」「遺産分割でほかの相続人から寄与分の主張を受け、話し合いが進まない」「相続放棄を考えているが、申し立て期限を過ぎてしまった」。相続問題に直面したら、さまざなま悩みを抱えることでしょう。そうなったらお一人で抱え込まずに、専門家である私にお声掛けください。皆さまの「味方」として広く対応し、適切な解決策を引き寄せます。
　遺産を分けるお立場の方のご相談にも乗ります。遺産分割をスムーズに行うには、あらかじめ遺言書を作っておくことが有効ですので、そのお手伝いもさせていただきます。「任意後見制度」を利用し、ご自分の信頼できる相手を任意後見人として選任することも可能ですので、お気軽にご相談ください。

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