修善寺法律事務所

「法テラス」の常勤弁護士の経験から生まれた地域密着型弁護士

静岡県伊豆市の修善寺法律事務所、弁護士の吉田朋師（よしだとものり）と申します。私は、法による紛争解決のための情報やサービスが全国どこでも受けられる社会の実現を目指すという法テラスの理念に共感し、弁護士登録後は法テラスの常勤弁護士として活動を始めました。

学生時代、医師のいない離島で命を救う医療ドラマを見て、弁護士も同じように地域に貢献できるのではと感じたことが原点です。

伊豆市は、私が事務所を開設するまで弁護士が一人もいない地域でした。高齢者も多く、事務所まで足を運べない方のために「訪問相談」も行っております。

地域に根ざした法律サービスを目指し、皆さまのお困りごとに丁寧に向き合ってまいります。どうぞお気軽にご相談ください。

050-5447-2297

【対応分野】修善寺法律事務所

解決事例のご紹介

静岡県の伊豆地域はご高齢の方が多くお住まいであることから、遺産相続に関するご相談を多くいただいております。

私がこれまでに実際に対応してきた相続案件の中から、主なご相談内容とその解決事例についてご紹介いたします。

【事例紹介】長男への全財産指定と遺留分請求の調停事例

依頼者は被相続人である父親の娘さんでした。

父親の死後、遺言書が見つかり、そこには「全財産を長男に相続させる」と記されていました。しかし、民法では遺族の生活保障のため、一定の相続財産を請求できる「遺留分」が認められています。

今回のケースでは、相続人が長男と娘の二人であったため、娘さんにも遺留分を主張する権利がありましたが、長男はこれを拒否。娘さんは当職に相談され、長男に対して遺留分の請求と財産の開示を求めました。長男が応じなかったため、調停を申し立てた結果、財産開示が行われ、娘さんの遺留分も認められました。

遺言書があっても、法的に守られるべき権利は確実に存在します。

【事例紹介】実家を守りたい──代償分割による相続の解決

被相続人である父親が亡くなり、相続人は兄弟二人。依頼者である兄は、思い出の詰まった実家を残したいと希望されていました。一方、弟は実家を売却し、その代金の半分を受け取りたいと主張。意見が対立したため、兄が当職にご相談にいらっしゃいました。

ご依頼後、遺産分割の調停を申し立て、弟に「代償分割」という方法を提案しました。これは、相続人の一人が不動産を取得し、他の相続人にはその分の現金を支払うことで公平な分割を図る方法です。弟もこの提案に納得し、兄は実家を手元に残すことができました。

感情が絡みやすい不動産の相続でも、法的な手続きと冷静な対話によって、希望を叶える道が開けることがあります。

【事例紹介】借金も相続される──相続放棄で守った生活

依頼者は、事業を営んでいた夫を亡くされた妻の方でした。夫の死後、事業資金として800万円の借金があることが判明し、依頼者はその返済の見通しが立たず、当職のもとへご相談にいらっしゃいました。

相続は財産だけでなく、借金も引き継ぐ可能性があるため、慎重な判断が求められます。今回のケースでは、依頼者が「相続放棄」の手続きをとることで、借金の支払い義務を免れることができました。

相続放棄は、家庭裁判所に申述することで成立し、一定期間内に手続きを行う必要があります。ご自身の生活を守るためにも、相続に不安がある場合は早めの相談が重要です。

この事例のように、法的手続きによって負担を回避できるケースもありますので、まずはお気軽にご相談ください。

遺産相続問題を未然に防ぐことはできないのか

遺産相続は、どうしても「誰かが亡くなった時に考えるもの」となりがちです。いざその場面に直面すると、これまでの家族関係が持ち出され、感情のぶつかり合いによって話し合いが難航することも少なくありません。

もちろん、弁護士としてそのような案件に数多く携わり、解決のノウハウは持ち合わせていますが、精神的な負担は大きく、残された家族の関係に深刻な影響を及ぼすこともあります。遺言書があっても、被相続人の思いと遺族の思いが一致するとは限りません。

そこで私が強くおすすめしたいのが「終活」です。終活とは、自分の人生を振り返り、気持ちを整理し、残された家族に迷惑をかけないよう思いを伝えておく活動です。これこそが、相続トラブルを未然に防ぐ最善の方法だと考えています。

「終活」の具体的な内容

終活を考えるにあたって、まずはご家族と話し合い、自分の財産がどの程度あり、万が一の際にどのように処分したいかを伝えることが大切です。

その際、ご家族それぞれに思いや意見があるはずですので、しっかり耳を傾けましょう。その上で弁護士にご相談いただければ、弁護士がご本人とご家族の架け橋となり、事情を踏まえた適切な手続きを一緒に考えることができます。

たとえば、遺言書の作成、財産管理契約、任意後見制度の準備、死後事務（葬儀、家の片付け、口座や不動産の手続き）、遺言の執行などが終活に含まれます。

特に一人暮らしや身寄りのない方は、死後事務について事前に考えておくことが安心につながります。

遺産相続問題を円満に解決するためにはとにかく早く相談しましょう

「突然家族が亡くなって、どうしたら良いかわからない」
「残された家族が円満に相続を終えられるようにしたい」
「両親に終活について考えてもらいたい」
──少しでもこのようなお気持ちを抱かれたら、ぜひ早めに弁護士へご相談ください。

弁護士は、ご相談内容や残された財産の状況を把握することで、必要な手続きの全体像を整理し、今後の流れを見通した“相続のロードマップ”を描くことができます。

相続は、最初の行動がその後の手続きや家族関係に大きく影響します。だからこそ、早い段階で道筋を立てることが、円満な解決への第一歩です。

不安な気持ちを抱えたまま悩み続けるよりも、専門家と一緒に一つずつ整理していくことで、安心と納得のある相続を実現できます。

弁護士吉田から、みなさまにお願いがあります

人はいつ、どんな事情で亡くなるかは誰にもわかりません。遺言書を書くタイミングも、家族に話す時期や内容も、すべてご本人の自由です。

ただ、こうした話は込み入っていて、なかなか切り出しづらいものです。「自分はまだ大丈夫」と思っていても、突然の事態に直面することは誰にでも起こり得ます。

そのとき、円滑に物事を進めるためにも、日頃からご家族で話し合う機会を持つことが大切です。そして、話し合いの中で少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

「こんなことを聞いたら怒られるのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、その“こんなこと”こそが、トラブルの予防や円満な生活につながる第一歩です。どうぞ気兼ねなくご連絡ください。

アクセス

関連都道府県と市区町村

※電話での無料相談及びメールでの無料相談に対応していない事務所もございますので一度お問い合わせください。

050-5447-2297

登録カテゴリや関連都市：
• 伊豆市