相続トラブルに強い弁護士の選び方|ポイント10個と相談するメリットも解説

相続トラブルに強い弁護士の選び方|ポイント10個と相談するメリットも解説
相続トラブルに強い弁護士の選び方|ポイント10個と相談するメリットも解説

「相続でトラブルになってしまった。相続トラブルに強い弁護士を選びたいけれど、上手な選び方がよく分からない……相続トラブルに強い弁護士の選び方とは?」

相続でトラブルになってしまったら、弁護士に相談・依頼することも視野に入ってくるのではないでしょうか。もっとも、弁護士に相談するといっても普段から弁護士と付き合いがある人はあまり多くありません。インターネットで弁護士を探してみても多くの弁護士が見つかり、どの弁護士に相続トラブルを相談・依頼すればいいのか分からず困ってしまう方も多いでしょう。

弁護士の中にも、相続トラブルを得意としている弁護士とそうではない弁護士とがいます。相続トラブルを相談・依頼するには、相続トラブルに強い弁護士を上手に選ぶことが大切です。

相続トラブルに強い弁護士を選ぶには、いくつかのポイントがあります。ポイントを押さえて弁護士を選ぶことで、相続トラブルに強い弁護士を上手に選んで依頼することができます。

これにより、あなたが抱える相続トラブルをうまく解決することが可能になります。

この記事では、相続トラブルに強い弁護士の選び方について、選び方のポイント、相談するメリット、弁護士費用の相場などを詳しく解説しています。この記事を読めば、相続トラブルに強い弁護士を上手に選ぶことができるようになります。

目次

相続でトラブルになったらすぐに弁護士に相談しよう

親などが亡くなり相続が発生すると、相続人の間で、遺産をどのように分けるのか、誰がどれだけの遺産を受け取るのかなどについて、揉めたりトラブルになったりすることがあります。相続トラブルは身内の問題だからと思って、どうにか自分たちだけで解決しようと頑張る方もいるかもしれません。

しかし、相続でトラブルになったら、できるだけ早く弁護士に相談・依頼して、弁護士を入れたうえでトラブルの解決を図るのがおすすめです。

まずは「相続トラブルを解決するには弁護士に相談するという方法がある」ということを頭に入れておきましょう。

相続トラブルを解決するために弁護士に相談する場合、相談するのはできるだけ早いほうが望ましいといえます。あまり相談するのが遅くなると、トラブルが複雑化してしまい、解決までに余計な時間や費用が掛かってしまうこともあります。

相続トラブルに巻き込まれたら、できるだけ早く弁護士に相談するようにしましょう。

相続トラブルに強い弁護士の選び方のポイント10個

「相続トラブルを弁護士に相談するといっても、どのように弁護士を選べばいいのかよく分からない」という方も多いでしょう。

実際、相続トラブルを相談するにあたっては、弁護士であれば誰でもいいというわけではありません。相続トラブルに強い弁護士を上手に選ぶには、いくつかのポイントがあります。

相続トラブルに強い弁護士の選び方のポイント10個をご紹介します。

ポイント1:相続トラブルの経験や解決実績が豊富である

相続トラブルの経験や解決実績が豊富であることは、相続トラブルに強い弁護士を選ぶうえでは最も基本的なポイントであり、押さえておきたいところです。

相続トラブルを解決するのは、簡単なことではありません。相続に関するさまざまな法律の制度を把握している必要がありますし、多数の当事者間の利害関係を上手に調整するためのスキルも必要になります。また、裁判手続きが必要になる場合には、裁判手続きにもうまく対応しなければなりません。

このように、相続トラブルを解決するためには、相続トラブルの解決に特化したスキルが必要であり、そのようなスキルを身につけているためには、相続トラブルの解決実績が豊富であることが必要となるのです。

相続トラブルの解決実績が豊富であるかどうかを見分けるには、いくつかの方法があります。

例えば、弁護士のウェブサイトを確認してみた時に、相続トラブルの具体的な解決実績を多数掲載していたり相続トラブルに関連する情報発信を多数行っていたりする場合には、相続トラブルに関するスキルが豊富であると推測することができます。

逆に、弁護士のウェブサイトの中で相続とは関係のない分野の解決実績や情報発信のほうが多数を占めているような場合には、相続トラブルにはそれほど特化して取り組んでおらず経験が豊富とはいえないのではないかと判断することができます。

現代では多くの弁護士がウェブサイトを持っているので、弁護士のウェブサイトを確認して相続トラブルに関する経験や解決実績が豊富かどうかを確認してみるようにしましょう。

このほか、弁護士との初回の面談で相続に関する質問を多く投げかけてみて、それに的確に答えてくれるかを見るというのもよい方法でしょう。

ポイント2:説明が分かりやすく丁寧にコミュニケーションを取ってくれる

弁護士の説明が分かりやすく丁寧にコミュニケーションを取ってくれるということは、弁護士を選ぶポイントのひとつです。

相続に強い弁護士であれば、相続トラブルに関する知識が豊富であり、説明に際しても分かりやすく説明してくれるはずだといえます。逆に、相続トラブルに関する知識や経験が浅い弁護士であれば、あまり分かりやすい説明をしてくれない可能性が高いです。

また、相続トラブルを解決するまでの間、依頼者であるあなたは弁護士との間でたくさんのコミュニケーションを取らなければなりません。丁寧にコミュニケーションを取ってくれる弁護士であれば、あなたに余計なストレスがかかることもないでしょう。逆に、コミュニケーションが十分でない弁護士であれば、依頼している間に弁護士からもストレスを受けることになりかねません。

相続トラブルを依頼する弁護士を選ぶにあたっては、説明が分かりやすく丁寧にコミュニケーションを取ってくれる弁護士を選ぶようにしましょう。

説明の分かりやすさやコミュニケーションの丁寧さは、弁護士との初回の相談の場で見極めることができます。初回の相談の機会には、気になることは何でも質問するなどして、このことも見極めるつもりで臨むようにしましょう。

ポイント3:相談者に有利なことだけでなく不利なこともしっかり指摘してくれる

相談者に有利なことだけを述べてくれる弁護士は、一見するといい弁護士に見えるかもしれませんが、不利なことにしっかり対応できることこそが弁護士の腕の見せ所です。相続トラブルに強い弁護士であれば、相談者にとって不利な点もしっかりと指摘してくれます。そのうえで、その不利な点にどのように対処すればいいのかを考え、適切に対応してくれます。

相談者に有利なことだけでなく不利なこともしっかり指摘してくれるかどうかを確認しながら弁護士に相談するようにしましょう。

ポイント4:依頼する前に費用をはっきりと説明してくれる

信頼できる弁護士であれば、依頼する前にどれだけの弁護士費用がかかるのかをはっきりと説明してくれます。特に、相続トラブルに強い弁護士であれば、相続事件については通常の弁護士よりも高い費用設定としているところもあり得ます。

そのような弁護士も、「相続トラブルに強いからこそこの費用設定にしている」ということをしっかりと説明してくれるのであれば、安心して依頼することができます。

逆に、依頼する前の段階で弁護士費用についてはっきり説明してくれない弁護士であれば、依頼後に思っていたよりも多くの費用がかかることが判明して新たなトラブルの種となりかねません。弁護士費用という重要な事柄について丁寧に説明してくれない弁護士であれば、事件処理に関するその他の部分についても丁寧にコミュニケーションを取ってくれるのか信用することが難しいでしょう。

依頼する前の段階で、どれだけの弁護士費用がかかるのかを丁寧かつはっきりと説明してくれるかどうかは、良い弁護士を選ぶにあたって大切なポイントです。

ポイント5:相続税のことも考慮して遺産分割をしてくれる

相続には、相続税も絡んできます。受け継ぐ遺産の額が大きい場合には相続税を支払う義務が発生することもあり、遺産分割にあたっては相続税のことを考慮することが欠かせません。

相続手続きに慣れていない弁護士であれば、相続税のことをあまりしっかりと考慮せずに手続きを進めてしまうこともあります。そのような弁護士に依頼してしまうと、後から思わぬ額の相続税を納めなければならないことにもなりかねません。

相続手続きに慣れている弁護士であれば、相続税のこともしっかりと考慮して、そのことを踏まえて遺産分割の手続きに臨んでくれます。これにより、後から思ってもいなかった相続税を納めなければならないという事態を防ぐことができます。

ポイント6:司法書士や税理士などほかの専門家と連携して相続手続きを進めてくれる

相続トラブルの解決にあたっては、相続登記をする必要があったり相続税の計算・申告などをしなければならなかったりします。

相続登記の専門家は司法書士であり、相続税の計算・申告の専門家は税理士です。このことから、相続事件を多く取り扱う弁護士は、普段から連携先の司法書士や税理士とのつながりがあり、これらの専門家と連携して相続手続きを進めてくれるのが一般的です。

相続トラブルに強い弁護士を選ぶにあたっては、司法書士や税理士といった他の専門家と連携して相続手続きを進めてくれるかどうかを確認するとよいでしょう。相続事件を多く扱っている弁護士であれば、付き合いのある司法書士や税理士と連携して相続事件を解決してくれます。

逆に、相続トラブルを普段あまり扱っていない弁護士であれば、付き合いのある司法書士や税理士がなく、これらの専門家と連携して相続手続きを行ってくれない可能性があります。

ポイント7:弁護士事務所に足を運びやすかったりオンライン対応をしてくれたりする

相続トラブルを解決するまでにはそれなりの時間がかかることがあり、弁護士事務所に相談のために足を運ぶのは最初の1回だけとは限りません。場合によっては、相続トラブルが解決するまで1年以上にわたって何回も弁護士事務所に打合せなどのために足を運ばなければならない可能性もあります。

このようなことから、相続事件を依頼する弁護士を選ぶにあたっては、弁護士事務所に足を運びやすいかどうかについても重視するのが望ましいといえます。例えば自宅からできるだけ行きやすい弁護士事務所や、ご自身の職場の近くにある弁護士事務所を優先して選ぶようにするとよいでしょう。

また、最近は電話・オンラインでの打合せなどに対応している弁護士事務所も増えています。電話・オンラインでの打合せに対応してくれる弁護士事務所であれば、弁護士事務所まで遠くても打合せなどの際の負担が少なくて済みます。

相続トラブルの解決までに何度も弁護士と打合せなどをしなければならない可能性があるということを念頭に置いて、弁護士事務所まで足を運びやすかったりオンライン対応してくれたりする弁護士事務所を選ぶようにしましょう。

ポイント8:弁護士紹介サイトの口コミやランキングはあまり気にしなくてもいい

相続トラブルに強い弁護士を選ぼうとすると、ついついインターネット検索で見つけた弁護士紹介サイトの口コミやランキングを気にしてしまうかもしれません。しかし、インターネット上の口コミやランキングは、そこまで深く気にしなくても構いません。

たしかに、口コミの中には重要な事実が書かれていることもあります。同じような内容の低評価の口コミばかりが偏って書き込まれていたら多少は気にしてもいいかもしれません。

しかし、本当に重要なのは、あなたの相続トラブルを実際に円満に解決してくれるかどうかということです。

あなたの相続トラブルを円満に解決してくれるかどうかは、あなたが弁護士のウェブサイトを見たり初回相談の場で直接弁護士と対面して確認したりして見極めるのが一番です。

弁護士紹介サイトのランキングなどは特に、広告のために内容が恣意的に決められていてあまりあてにならないことも多いです。

インターネット上の口コミやランキングをあまり気にするのではなく、ここまでにご紹介したようなポイントを押さえつつ、相続トラブルの解決を任せることができる弁護士事務所かどうかをご自身の目でしっかりと見極めるようにしましょう。

ポイント9:複数の弁護士事務所に連絡し、初回面談を申し込み、比較してみる

相続トラブルに強い弁護士を探すためには、複数の弁護士事務所に連絡して初回面談を申し込み、その内容を比較してみるのもよいことです。

初回の法律相談をしてしまったらもうその弁護士事務所に依頼しなければならない、ということはありません。いくつかの弁護士事務所を候補に挙げたうえで、それぞれに初回面談を申し込み、その内容を比較してみるのもよいでしょう。

比較してみた弁護士事務所の中から、これまでにご紹介したポイントを踏まえて検討し、最も依頼したい弁護士事務所との間で契約を結ぶようにしましょう。

ポイント10:契約後にどの弁護士が担当してくれるかをしっかり確認する

大手の弁護士事務所の中には、初回の法律相談に対応してくれた弁護士と契約後に事件処理を担当してくれる弁護士とが異なるケースがあります。

初回の法律相談に対応してくれた弁護士の印象が良く、「この弁護士になら相続トラブルの解決を任せたい」と思ったとしても、大手の弁護士事務所であればその相談担当の弁護士ではない別の弁護士が事件処理を担当するかもしれません。

そうなると、あなたが思っていた弁護士とは違う弁護士がトラブルの解決にあたってくれるということになり、がっかりしてしまうかもしれません。

特に、事件処理を担当することになった弁護士との相性が悪ければ、後から解約を検討したくなるということもあり得ます。

相談先が大手の弁護士事務所である場合などには、初回の法律相談の場で、契約後にはどの弁護士が担当してくれることになるのかをしっかりと確認してみるようにしましょう。そうすることで、後から想定外の事態にがっかりしてしまうリスクを減らせます。

相続トラブルを弁護士に相談するメリット

先ほどもご説明したとおり、相続トラブルに巻き込まれてしまったら、できるだけ早く弁護士に相談するのがおすすめです。相続トラブルを弁護士に相談することには、いくつかのメリットがあります。

相続トラブルを弁護士に相談するメリットについて、ご説明します。

メリット1:法律の専門家としての観点からどのように対応すればいいのかアドバイスしてくれる

相続トラブルに巻き込まれたら、親族や友人など、身近な人に相談して何とか解決を図ろうとすることもあるでしょう。しかし、それらの人々は法律の専門家ではなく、たとえあなたのためを思ってのアドバイスであっても法的に適切なアドバイスをできていない可能性が高いです。

弁護士は法律の専門家です。相続トラブルを弁護士に依頼することで、法律の専門家としての観点から相続トラブルにどのように対応すればいいのかを適切にアドバイスしてくれます。

特に、相続トラブルに強い弁護士であれば、一般の弁護士以上に正しい視点から適切な対処法をアドバイスしてくれることが期待できます。

メリット2:遺産分割協議書の作成や裁判所での手続きなども全て代わりに行ってくれる

相続トラブルの解決を弁護士に依頼すれば、遺産分割協議書の作成や裁判所での手続きなども全て代わりに行ってくれます。あなたが直接手続きを行わなければならない機会を減らすことができ、あなたの手続対応の負担を減らすことができます。

弁護士は、裁判手続きの専門家であり、裁判所での手続きをどのように進めればいいのかよく分かっています。このため、裁判所での手続きが必要になっても、あなたの代わりにスムーズに手続きを進めてくれます。

メリット3:あなたの代理人として相手方とやり取りをしてくれるのであなたが直接他の当事者とやり取りをするストレスを軽減できる

弁護士に相続トラブルの解決を依頼すると、弁護士があなたの代理人として他の当事者とのやり取りを行ってくれます。このため、あなたが直接他の当事者とやり取りをするストレスを軽減できます。

相続トラブルは、感情的なストレスも大きい類型の事件です。トラブルの相手方になった親族などとあなたが直接やり取りすることは、それだけで疲れてしまうことかもしれません。

このようなことから、相続トラブルは、弁護士があなたの代わりに他の当事者とやり取りをしてくれるというメリットが非常に大きく発揮される類型のトラブルであるといえます。

弁護士に相続トラブルの対応を依頼したときの費用相場はいくら?

弁護士に相続トラブルの対応を依頼すると、弁護士費用がかかってしまいます。

弁護士費用がどれくらいになるのかということは、弁護士に依頼するうえでは気になるところですよね。

相続トラブルの弁護士費用の相場や、その内訳などについて、ご説明します。

相続トラブルを弁護士に依頼する際の弁護士費用には相場がある

相続トラブルを弁護士に依頼する際の弁護士費用には、相場があります。

昔は、弁護士費用の基準が公に決まっていましたが、現在では弁護士費用をどのくらいにするのかは各弁護士の自由とされており、さまざまな費用体系を設定している弁護士事務所があります。もっとも、現在でも昔の弁護士費用の基準をそのまま、または多少アレンジして使っている弁護士事務所が多くあり、昔の弁護士費用の基準がひとつの相場のようなものになっています。

相続トラブルを弁護士に依頼する際の弁護士費用の相場は、おおむね次のとおりです。

  • 着手金:10万円~30万円程度
  • 報酬金:得られた経済的利益の10%~15%程度

もっとも、争いの対象となっている金額が大きい場合や、弁護士事務所の費用体系によっては、この相場と大きく異なることも少なくありません。費用体系が相場と異なること自体は悪いことではないので、相場についてはあくまでもひとつの目安として考えるとよいです。

弁護士費用がご自身の予算と合わなければ、たとえ初回面談をしたあとであっても、契約をしないで断ることは自由です。

また、ほとんどの弁護士事務所はあなたが契約した場合にかかる弁護士費用の見積もりを出してくれます。見積もりをもらったうえで、あなたの予算と相談しながら決めるようにしましょう。

弁護士費用の内訳とは?

弁護士費用は、いくつかの項目から成るのが一般的です。

弁護士費用の内訳についてご説明します。

着手金

着手金は、最初に弁護士に依頼する際にかかるお金です。着手金は事件処理を進めてもらうために支払うお金であり、事件処理の結果がどのようになったかにかかわらず決められた額を支払います。

報酬金

報酬金は、相続トラブルが解決されてから報酬として支払うお金です。多くの場合、報酬金は「得られた経済的利益の◯◯%」などという形で決められています。

例えば、相続トラブルが解決した結果、あなたが1,000万円を得ることになり、報酬金の額が「得られた経済的利益の10%」と定められていた場合には、獲得した1,000万円の中から100万円を報酬金として支払うことになります。

逆に、1,000万円を請求していたのに全くお金を獲得できなかった場合には、報酬金を支払う必要はありません。

日当

日当は、話し合いや裁判期日などに弁護士が出席した場合に発生するお金です。例えば、「裁判期日1回につき1万円」という契約の場合には、裁判期日が1回開かれて弁護士が出席するたびに1万円の費用が発生します。

実費・手数料

実費・手数料は、郵便費用や公的書類の取得費用、裁判の申立手数料など、トラブル解決の手続きを進めるために実際にかかる費用のことです。これらは、役所や裁判所に納める費用であり、弁護士に支払う費用とは別途発生するお金です。

少しでも弁護士費用を抑えるためのポイント

弁護士費用は、少しでも安く抑えたいものですよね。実際、いくつかのことに気をつければ、弁護士費用を安く抑えられる可能性が上がります。

弁護士費用を安く抑えるために意識しておきたいポイントについてご紹介します。

いくつかの弁護士事務所で費用を比較する

相続トラブルに強い弁護士を探していてよさそうな弁護士を見つけても、すぐに契約するのは慎重になったほうがよいです。

相続トラブルに強い弁護士には複数の事務所がありますが、あなたが見つけた事務所が本当に腕のいい事務所であっても、その分他の事務所より弁護士費用がかなり高めに設定されている可能性も十分にあります。

一つの弁護士事務所しか見ていなければ、その弁護士事務所の弁護士費用がかなり高めだったとしても、そのことに気づくことができません。

大切なのは、いくつかの弁護士事務所を候補に挙げて、弁護士費用を比較してみることです。

弁護士費用を比較してみれば、ほかよりもかなり高めに費用を設定している弁護士事務所を見抜くことができます。また、あなたの予算に合わせた費用設定をしている弁護士事務所と契約することが可能になります。

トラブルが悪化するより前に弁護士に相談する

相続トラブルに巻き込まれたら、トラブルが悪化するより前に弁護士に相談することで、結果としてかかる弁護士費用を減らすことが可能になります。

弁護士費用は、行わなければならない手続きが増えれば増えるほど高くなっていく傾向にあります。

例えば、当事者同士の話し合いだけで解決できた場合よりも、それだけでは解決できずに調停・訴訟などの裁判手続きまで対応が必要になった場合のほうが、弁護士費用は高くつきます。

トラブルが悪化する前であれば、当事者同士の話し合いだけで解決できるかもしれませんが、トラブルを放置して悪化してしまえば調停・訴訟などまで必要になるかもしれません。

トラブルが悪化するより前に弁護士に相談して、必要となる弁護士費用を抑えるようにしましょう。

分割払い・後払いに対応してくれるかを確認する

相続トラブルの内容によっては、着手金の額が非常に高額になってしまい、すぐには支払えないような金額になってしまうこともあります。

そのような場合でも、弁護士に相談するのをあきらめるのはトラブルを放置することにつながるだけなので、おすすめできません。

弁護士事務所によっては、着手金の分割払い・後払いに対応してくれるところもあります。分割払いであれば少しずつ支払っていけることもありますし、後払いであれば相続トラブルが解決できて獲得できたお金の中から支払えることもあります。

正規の料金では着手金が支払えないという場合でも、分割払い・後払いに対応してくれるかを確認し、対応してくれる事務所を探して依頼するようにしましょう。

相続に関して弁護士に頼まなくてもよいケース

「相続が発生したから、すぐに弁護士を選んで依頼しなければ」と考える方もいるかもしれません。

しかし、相続に関して専門家の助けを借りたいと考えた場合でも、弁護士に依頼するまでの必要はないケースがあります。大切なのは、ご自身のケースで弁護士に依頼する必要があるかどうかを見極めることです。

相続に関して弁護士に頼まなくてもよいケースについて、ご説明します。

簡単な相続放棄を自分でやるケース

簡単な相続放棄を自分でやるケースでは、弁護士に依頼しなくてもいいことがあります。

例えば、相続人が自分1人だけであり、遺産の内容もよく分かっているような場合には、自分で相続放棄の手続きを進められるかもしれません。この場合には、自分で調べたり家庭裁判所に必要な書類や手続きを問い合わせたりすることで、相続放棄を行えます。

もちろん、少しでもつまずいたり誰かに任せたかったりするという場合には、すぐに弁護士に依頼するようにしましょう。

相続税の申告だけを依頼したいケース

相続税の申告だけを依頼したいケースでは、弁護士よりも税理士に依頼するのが適切です。

税理士は税の専門家であり、相続税に関する知識は弁護士よりも深いこともあります。また、税の申告は税理士があなたの代わりに行うことができます。

相続自体に争いがなく不動産の相続登記手続きだけを依頼したいケース

相続自体に全く争いがなく、不動産の相続登記手続きだけを依頼したいケースでは、弁護士よりも司法書士に依頼するのが適切です。

司法書士は不動産登記の専門家であり、相続登記の手続きだけであればあなたの代わりに行うことができます。

少しでも相続に関して争いやトラブルがあれば弁護士を

以上のケースに対して、少しでも相続に関して争いやトラブルがあれば、迷わず弁護士に相談・依頼するようにしましょう。

弁護士は法律の専門家であると同時にトラブル解決の専門家であり、相続トラブルの解決は弁護士だけしか行うことが許されていません。

「トラブルの解決は弁護士に依頼する」ということをしっかりと押さえておきましょう。

まとめ:ポイントをしっかり押さえて相続トラブルに強い弁護士を上手に選ぼう

相続トラブルに巻き込まれたら、相続トラブルに強い弁護士を上手に選ぶことが大切です。

相続トラブルに強い弁護士を上手に選ぶためには、いくつかのポイントがあります。例えば、ウェブサイトに豊富な経験・実績を掲載しており相続トラブル解決の経験を豊富に有している弁護士を選ぶことや、コミュニケーションをしっかりと取ってくれて安心してやり取りができる弁護士を選ぶことなどは、押さえておきたいポイントです。

また、相続トラブルを弁護士に依頼することには、あなたの味方として相続手続きへの対応を全て代わりに行ってくれるなど、さまざまなメリットがあります。相続トラブルに巻き込まれたら相続に強い弁護士を選んで相談・依頼することは欠かせません。

相続に強い弁護士を上手に選べば、あなたの相続トラブルが無事解決できる可能性も高まります。相続トラブルに巻き込まれたら、この記事でご紹介したポイントを押さえながら、相続に強い弁護士を上手に選ぶようにしましょう。

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